トリガーポイント療法(筋・筋膜系テクニック)

▮Tregger Point Therapy(TPT)

TPT(トリガーポイント療法)とは?

様々な原因で老化やダメージを蓄積した筋肉・筋膜は、時間の経過とともに硬くなり、周りの血管を圧迫し血液からの栄養分・酸素が取り込みにくくなります。

 

その結果、筋肉・筋膜の状態が悪化(筋・筋膜症候群)し、筋肉内部や筋膜に硬結 [トリーガーポイント : 以下TP] を形成します。

その後、ビーフジャーキーのような硬い組織に変化します。このTPは痛みを他の部分に広げてしまう特徴(放散痛)をもっています。例えば検査の結果脳に異常はないが頭痛がひどい!このような症状はTPが首・肩の筋肉内部・筋膜に形成され頭にまで痛みを広げている状態なのです。

 

 

では、TPとは何なのでしょうか...?

 

 

TP(トリガー⇒引き金・ポイント⇒点)とは、引き金点(痛みを引き起こす引き金になる点)という意味です。筋骨格系の痛みや違和感に関する研究は古くからありTPはジョン.F.ケネディの主治医であったジャネット.J.トラベルにより解剖学的根拠にもとずき、実効的な体系にまとめられ現在に至っています。

 

TPはおもに筋肉・筋膜に発生します。原因は、筋肉の過度の反復使用・運動不足・物理的外傷・持続的な姿勢の維持・冷気にさらされる・精神的なストレスなどが慢性的に繰り返されることです。

 

その結果、筋肉・筋膜の老化やダメージが蓄積され、組織が顕微損傷を受け慢性的な収縮を起こします。

 

収縮を起こした筋肉・筋膜に血管が圧迫を受け(踏まれたホースの様な状態)、血液循環が悪くなり、痛み物質や乳酸などの代謝物が筋肉や血管内に蓄積され、更なる痛みや違和感を引き起こし悪循環が繰り返されます。そして、筋肉・筋膜に栄養分・酸素が行き届かなくなり筋肉・筋膜組織が栄養失調・酸欠状態に陥り何年~何十年の歳月をかけてTPが形成されるのです。

 

トリガーポイント療法(TPT)とは、状態の悪くなった筋肉・筋膜に対する手技操作で、腰痛・肩こり・膝痛・ 緊張型頭痛などの筋骨格系疾患、ならびにそれらに伴う不定愁訴(めまい・耳鳴り・手足のシビレなど)の症状改善に有効性を確認された、包括的な手技療法の体系です。

 

痛みの原因であるTPをTPTという手法でリリースします。筋肉のTPには、指や肘を使いながら押圧(虚血圧迫法)し血行を促し、筋肉・筋膜内に栄養・酸素を送り込ませ老化・ダメージ(顕微損傷)から回復させます。筋膜のTPには押圧ではなく、筋膜リリース法で対応いたします。

 

その結果、老化・ダメージ(顕微損傷)をうけていた筋肉・筋膜が正常に回復し血液循環の改善により筋肉・血管内に蓄積していた痛み物質や乳酸が速やかに洗い流され、根本的に症状が改善していくのです。

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